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海外各国での各社ワクチンの接種制限状況 心筋炎 新型コロナウィルス 日本ではアストラゼネカ接種者は献血禁止。

海外各国での各社ワクチンの接種制限状況

はじめに

日本では、どのメーカー(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)の新型コロナのワクチンを接種しようが、大手メディアでのニュース等で問題を騒ぎ立てることはあまりなく、ほぼ、「安全性には問題ない」かの印象を持っている人がほとんどだと思います。

しかし、各社のワクチンが抱える不具合が徐々に明らかになってきており、この対策として、海外ではこれらのワクチンは何らかの使用制限を行なっている国が、いくつもあります。実は、日本でも使用制限が行なわれていて、後述しますが、日本で、アストラゼネカ製のワクチン接種をした人は現在、献血禁止になっていますが、このことは、知らない人がほとんどでしょう。ます。このことは、日本では大々的に報道されていないので、あまり知られていないようです。

本記事では、日本を含めた、世界で各社ワクチンがどのような制限状況になっているかについて、まとめてみます。



結論

日本では、あまり知られていないが、海外では、モデルナ製ワクチン、アストラゼネカ製ワクチンについて、年齢制限を行なうなど、使用制限を行なっている国がある。モデルナ品は「心筋炎」、アストラゼネカ品では「血小板減少症を伴う血栓症(TTS)」が、割合は低いが、主に若年層において起こる可能性が明らかになっているため、各国はこの2社のワクチンについて年齢制限を行なっている。日本での制限は、アストラゼネカ品(40歳以上に接種)である。



各社ワクチンの使用制限の状況

下表に、各社ワクチンの、日本と海外での接種制限状況についてまとめました。

ワクチンメーカー接種制限の状況、その他の不具合
ファイザー接種制限の報道は見当たらない。他社よりも心筋炎が起こらないとされているが、死者数はモデルナの6.6倍。厚労省データより。
モデルナ・フィンランド、30歳以下の男性への接種を中止(2021/10/8時事通信
・スウェーデン、1991年以降に生まれた人に対する米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン接種を停止すると発表。(ロイター2021/10/6)
・デンマーク…18歳未満への投与を取りやめ。(2021/10/8時事通信
・米国保健当局が、青少年を対象としたモデルナ社の新型コロナウイルスワクチンの緊急使用の承認を延期(wowkorea2021/10/16)
・アイスランド、モデルナ製ワクチン接種中断 心筋炎懸念(afpBB 2021/10/9)
・日本、厚生労働省は新型コロナウイルスのワクチンを巡り、10代と20代の男性はモデルナ製よりもファイザー製の接種を推奨する方向で検討 (日経新聞2021/10/13)
・日本、異物混入で使用中止 (ロイター2021/8/26 ) 現在は、同問題は解決したとしている。
アストラゼネカ 厚労省の発表によれば、各国の状況は以下の通り。
・デンマーク、ノルウェー、スロバキアは使用停止。

 同社ワクチンの各国の接種対象は以下の通り。
・ポーランド69歳以上、スウェーデン65歳以上、ドイツ・イタリア・オランダ・ポルトガル・スペイン・アイスランド・オーストラリア60歳以上。
・フランス・ベルギー・ルクセンブルグ55歳以上、エストニア・フィンランド・アイルランド・韓国50歳以上。
・英国40歳以上。
・カナダ・ギリシア30歳以上。
・その他欧米(オーストリア、クロアチアなど9ヵ国)、アジア(台湾、バングラデシュなど11ヵ国)は年齢制限なし。

・日本、40歳以上。接種者は、献血禁止。
各国の各社ワクチンに対する接種制限


以下に、各社ワクチン毎について、接種制限状況を解説します。

ファイザー → 制限国は見当たらず

接種後に不具合が発生するという理由で、ファイザーワクチンを、使用制限している国についての報道は見当たりませんでした。厚労省の資料によれば、同ワクチンでは、モデルナワクチンで発生しているのと同じとみられる「心筋炎・心膜炎」が発生してはいますが、発生割合がモデルナ品よりも低いので、問題とは見なされていません。

同ワクチンの安全性については、心筋炎の発生が少なく、非の打ち所がないかのように思われていますが、日本における接種後の死亡者数は、モデルナでの6.6倍であったことには、注意しておく必要があります。



モデルナ → 心筋炎の可能性

モデルナワクチンでの主な問題は、「心筋炎・心膜炎の発生の可能性」です。厚労省の資料によれば、日本においても接種者の若年層において、同発生の割合が高いことがわかってきました。

北欧の国などでは、上表で示したように、ワクチン接種の年齢制限(若年層での接種制限)、または、接種自体を禁止しています。

日本では,この問題を受けて、これまで全くの年齢制限なしで同ワクチンを使用してきましたが、引き続き、現在のところ特に年齢制限をしていません。若年層に接種した場合、心筋炎が起こる可能性があることを説明するにとどめています。 

→ 厚労省の説明文書によれば、10歳、20歳代の接種では、モデルナ品接種で心筋炎が起こる可能性があることを説明した上で、モデルナ品も選べるが、特にファイザー品も指定できる、と案内していて、積極的にモデルナ品の年齢制限を行なってはいません。

厚労省は、10代、20代には、モデルナでなく、ファイザーを選べると説明

つまり、「発生割合が少ないけど、心筋炎が起こるかもしれないモデルナがイヤな10歳、20歳代の人は、ファイザーの方を選択できます」と厚労省はしています。



アストラゼネカ → 血栓症の可能性。接種者は献血禁止!(日本)

アストラゼネカのワクチンでの主な問題は、「血小板減少症を伴う血栓症(TTS)の発生の可能性」です。発生確率は低いのですが、致死率が高いので問題視されています。

欧州で年齢制限を行なっている国がいくつかあります。接種対象は、同TTSが起こりにくいとされている、55歳以上などの高齢者に限定されています。

日本でも、同ワクチンは、接種対象が40歳以上に制限されています。

また、驚くべきことに、厚労省の発表によれば、アストラゼネカ製ワクチン接種者は、現状では献血できません。↓

アストラゼネカ製ワクチン接種者は献血禁止

「そんな、献血禁止になるようなワクチンを打って大丈夫なのか?」と、私はかなり驚いたのですが、引き続き、同社のワクチン接種は行なわれています。

同血栓症を起こす恐れのある血液を輸血で使用すると、同血液の輸血を受けた患者が同血栓症を起こす可能性が出てくるから、ということでしょうが、ワクチンを改良する、同ワクチン接種を止めさせるなどは、とても不可能であり、すぐに解決、判断ができるような問題ではないでしょう。

あるいは、海外にならって接種からの日数を決めて解禁する可能性もあります。今後、献血者数が確保しづらくなるなどの、大変大きな問題になるはずです。



まとめ

この海外でのワクチンの接種制限状況について、厚労省は公表してますが、ほとんどの人が、知らないか、気にしていないと思います。アストラゼネカ接種者が献血禁止になってるのは、ほとんど知られていないようです。もう、大部分の人がワクチン接種を完了してこともあってか、大手メディアでは取り上げられなくなったようです。幸い、厚労省はキチンと状況を公表しているようなので、これから接種という人はよくチェックしておくべきでしょう。



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