3回目接種

オミクロン株の発生と次のワクチン。ファイザーは100日以内供給!? 新型コロナウィルス

新変異種、オミクロン株!

はじめに

2021年11月に新型コロナウィルスの新しい変異株が発見されたとの報道がありました。オミクロン株と呼ばれています。

現段階ではあまり詳しいことはわかっていませんが、これまでの変異株よりも感染力が強い可能性が示唆されていて、今後の感染拡大につながらないか、心配の声が上がっています。また、新型コロナウィルス感染予防の方法の一つの、今のワクチンが効果があるのかなども気になるところです。

ワクチンメーカーのファイザーは100日以内にワクチンを作れるとも発表していますが、感染の封じ込めがうまくいかなかった場合、後述しますが、デルタ株などは、たとえば1ヵ月半程度で、一気に、その前にいた変異株を置き換えてしまっていて、ワクチンばかりに頼ることができないのではないか、と私などは危惧しています。つまり、次のようなことが懸念されます。

  1. 今のワクチンは、オミクロン株に対して有効なのか?
  2. 今のワクチンが有効でない場合、いつ、次のワクチンが供給、接種できるのか?
  3. オミクロン株の感染拡大防止に間に合うのか?

本記事では、ワクチン接種による予防の観点から、新変異株のオミクロン株に関して、どのようなことが起こりそうなのかについて考えてみました。



結論

本記事の結論は以下の通りです。

  1. オミクロン株の変異の程度が大きいことから、現行ワクチンの同変異株への予防効果は、限定的と推定される。
  2. 100日以内に次のワクチンが供給できたとしても、今年のデルタ株の従来変異株の置換速度をみる限り、感染拡大に間に合わない可能性がある。
  3. オミクロン株の感染拡大防止には、過去の経験からもワクチン以外の水際対策(外国人を入国させない)などの強化が有効である可能性が高い。



オミクロン株に関する報道の内容→感染力が高い可能性!

オミクロン株についての報道が出たばかりで、詳しいところはわかっていませんが、現在の内容をまとめると以下のようになっています。

・新たな変異株「B.1.1.529」は11月11日、ボツワナに入国した海外の外交官4人で初めて確認された。(BUISINESS INSIDER、2021/12/2) オミクロン株の確認発表は、2021/11/25
・世界保健機関(WHO)は26日、南アフリカで検出された新型コロナウイルスの新たな変異株「B.1.1.529」を「懸念される変異株」(VOC)に指定し、「オミクロン」と名付けた。(BBC、2021/11/27)
・オミクロン株、国内初確認 ナミビアから成田に到着の男性が感染(毎日新聞、2021/11/30)
・欧州疾病対策センターは「著しい感染性の高さが懸念される」と、強い警戒感を示す。(読売新聞、2021/11/30)
・オミクロン株は突起だけで約30か所の変異があり、ワクチンや抗体医薬の効果が落ちたり、再感染したりする恐れがある。(読売新聞、2021/11/30)
・ロイターが取材した複数の疾病専門家の話では、オミクロン株がワクチンの効果を弱めると考える確固とした根拠は、既に存在する。(ロイター、2021/11/30)
オミクロン株に関するニュース報道


また、日テレの報道で使用されていた資料を以下に示します。

オミクロン株の従来の変異株との違い(日テレの報道資料より)

報道の内容は、2021/11/11の南アフリカで、新しい変異株、オミクロン株が発見され、現在は確認中だが、その変異状況から、これまでの変異株よりも、感染力が高く、ワクチンの効果を弱める可能性がある、というのが主な内容です。



気になるポイント

既に、新型コロナウィルスは変異株がいくつか出現してきていますが、我々が気になるのは、次のようなポイントでしょう。

  1. 今のワクチンが有効なのか?
  2. 今のワクチンが有効でない場合、いつ、次のワクチンが供給できるのか?
  3. 間に合うのか?

1.今のワクチンは、オミクロン株に対して有効なのか?

現在、大部分の国民に接種を完了していますので、これがオミクロン株に有効であれば、それに越したことはありません。現行ワクチンが、このオミクロン株に対しても効果があるのかは、大いに関心があるところです。今から、新しいワクチンを準備、接種していくとなると、ものすごい時間と手間(コスト)がかかるからです。

(1)厚労省の見解

厚労省によれば、「ワクチンが変異株の新型コロナウィルスに対して効果があるのか」ということについて、解説を行なっています。



厚労省によるこれに対する回答は以下のようになっていて、はっきりとはその効果を明言していませんでした。

  • 小さな変異でワクチンの効果がなくなることはない。
  • (現行ワクチンは変異株に対して)一定の効果がある可能性があるが、確認中。


上記の厚労省の回答は、一見、ちゃんとした回答に見えるのですが、文字が多いだけで内容がとてもわかりにくいので、以下の表にまとめてみました。

対象のワクチンメーカー各変異株に対する有効率に関する記述
ファイザー、モデルナ
(引用元 第20回 ワクチン分科会資料?)
・ベータ株…中和作用が少し弱い。
・いずれの変異に対しても、一定の中和作用あり。→デルタ株についての記載がない。
ファイザー、モデルナ
(引用元 WHO報告2021.5.25)
・ベータ株…中和活性はみられるものの、少し低下する。
・ガンマ株…中和活性はみられるものの、少し低下する。
→デルタ株についての記載がない。
ファイザー
(引用元 不明)
・アルファ株…ワクチンの有効率に大きな低下は見られず。
・ベータ株…有効率が少し低下するが、ワクチンは有効という報告もあった。
・デルタ株…有効率が少し低下するが、ワクチンは有効という報告もあった。
ファイザー
(引用元 英国講習衛生庁(PHE))
・発症予防効果に係るワクチン有効率 アルファ株…約94%
・同 デルタ株…約88%
アストラゼネカ
(引用元 文脈からは不明)
・2回接種完了の変異株に対する中和活性:ベータ株…9分の1に低下。一部の検体では中和活性が認められず。ワクチン有効率 10.4%まで低下。
文脈からアストラゼネカ
(引用元 英国講習衛生庁(PHE))
・発症予防効果に係るワクチン有効率 アルファ株…約75%
・同 デルタ株…約67%
・デルタ株による入院を予防する効果…約92%
厚労省 Q変異株の新型コロナウィルスにも効果がありますか、の内容


厚労省の回答は長々と内容が書かれているのですが、どの文献を引用しているのかがわからなかったりと、変異株に効果があるのかどうかが、よくわからない記述となっていました。

厚労省による回答は、私が読み解いたところによれば、直近のデルタ株についてどうだったかが肝心なので、次のようになります。

  • 変異株に対しては、現行ワクチンの有効率は低下することがわかっている。ファイザー、モデルナ品では、有効率は少し低下、ワクチンは有効との報告あるが、それ以上のことは不明。アストラゼネカ品でも同様だが、前の2社よりも、さらに有効率が下がる可能性。


(2)現行ワクチンはオミクロン株に効果があるか? → 悲観的か?接種から時間経過でも効果減。

前述のように、厚労省は「小さな変異でワクチンの効果がなくなることはない」と回答しています。これに対して、このオミクロン株は「大きな変異がある」ことがわかっていますので、ワクチン効果が減じられる度合いが大きくなる可能性が高くなると予想されます。

したがって、実際、どうなるかは現時点では全くの不明ですが、折角接種した現行ワクチンの効果が発揮できない、という事態もありえます。

また、厚労省資料によれば、ワクチン接種からの経過期間がある程度長くなると、その感染予防効果が減じられると、明らかにしています。たとえば、ファイザー社ワクチンを接種して、4ヵ月を経過すると当初の効果の50から60%にまで効果が低下することが明らかにされています。



2.いつ、次のワクチンが供給できるか?→100日以内に供給可能(ファイザー)

現行ワクチンではあまり効果がなさそう、となった場合、次の一手の一つは、オミクロン株に対応したワクチン供給、ということになります。

報道によれば、

「米ファイザーと独ビオンテックは100日以内にオミクロン型に対応したワクチンを出荷することが可能」(日経新聞、2021年11月30日)

と公表されています。また、モデルナ、アストラゼネカもほぼ、同様な対応ができる見解を示しています。



3.間に合うのか? → 冬には無理。春から

(1)100日後とは、2022年の3月上旬のこと。

ファイザー社が、わずか100日でオミクロン株に対応するワクチンを供給できるとは、その技術力はさすがなのですが、今から100日後というと来年の初春です。

確認発表 2021年11月25日 → 100日後 2022年 3月5日 !

いざ開発開始し、そして、接種体制に持ち込むまでに、さまざまな遅れる要因が起こるのが通常ですので、実際に、接種開始できるのは、どんなに早くても4月ぐらいから、というイメージと私は想像します。インフルエンザの場合、例年、最も寒くて乾燥する1月あたりが、感染が拡大しますので、この時期までには、到底間に合わないわけです。



(2)変異株が置き換わる速度。デルタ株の例 → 60日で置き換わる!

現在の主流の変異株であるデルタ株が、その前のアルファ株から置き換わる状況について見てみましょう。下図は、日経サイエンスから引用した日本での、新型コロナウィルスの変異株の構成です。

変異株が置き換わる様子(日経サイエンス2021年10月号の抜粋

この図を見てみると、5月あたりからデルタ株が発生し始め、7月上旬には従来、主流だったアルファ株からデルタ株に半分以上置き換わってしまっている様子がわかります。これを見ますと、デルタ株の場合、60日程度で、従来株を駆逐してしまって、主流株になっています。



したがって、これらの過去の状況を見てみますと、現行ワクチンの効果や、新ワクチンの登場には期待したいところですが、ワクチンでどれくらい感染拡大防止できるかは、未知数でしょう。



まとめ

オミクロン株に対応するワクチン状況について悲観的な内容になってしまいましたが、ワクチンだけが感染拡大防止の対策ではないので、他の方法についても日本政府が対応してくれることを期待しています。水際対策などはきちんとやっていただきたいところです。

昨年は、日本政府は外国人の入国制限に大きくもたついただけでなく、特段の事情ということで、入ってこれないはずの外国人を毎月数千人レベルで入国させていました。

詳しくは、国民民主党の大塚耕平参議院議員などが、政府を問いただすために一生懸命、取り組んでいました。→ 2020年はコロナ対策で外国人は減ったものの、実は5百万人超えが入国していた。↓

新型コロナウィルスの感染がこれ以上拡大しないことを期待したいです。



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