はじめに
最近は、2回接種者が新型コロナウイルスに感染する、いわゆる「ブレイクスルー感染」が毎日、ニュースで報道されています。実際、どれくらいの人数や割合がブレイクスルー感染しているのか、とても興味があるのですが、ニュースでは、
「××日、○○県で新型コロナウイルスにの陽性者が確認された。△△割がブレイクスルー感染だった。」
というよう局地的な内容のものが、頻繁に報道されているだけで、全体としてのブレイクスルー感染率(確率)がよくわからないです。そこで、自分で、グラフにまとめました。
実は、厚労省が定期的にまとめて発表しているのですが、グラフにまではなっていないので、最新データを含めて、これまでの推移をグラフにまとめています。
(補足)
今回より、ブレイクスルー感染率の算出は、分母から接種回数不明者を除いています。理由は、接種回数不明者がかなりの数を占めているため、そのような不明確なデータを取り除いてまとめるを含めると
ブレイクスルー感染率の最新版(~2022/1/16)
下図が、最新のブレイクスルー感染率です。
また、ブレイクスルー感染者数の推移も下図に示しました。
(参照)厚労省 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの資料等
(注)データは接種歴不明の人を除外してある。
ブレイクスルー感染率(全年齢)※分母から接種回数不明者を除いた | 50.2 % |
ブレイクスルー感染者数(全年齢) | 52,998 人 |
コメント、解説
最新のブレイクスルー感染率は50.2%でした。
接種回数不明者を除いて、計算しているので、前回よりも傾向を正しく表していると考えられます。
65歳以上の人については、ブレイクスルー感染率が、70%にもなっていて、重症化防止にはなるのかもしれませんが、全く感染予防になっていないのがわかります。
前回よりも、さらにブレイクスルー感染者数が増えました(3万人以上!)が、同感染率は前週以前と同じような値で推移しています。同感染率は、やはり、感染者数の増大の影響を受けていないように見え、変異株の種類の影響を受けずに同じような値で推移しています。
今後の動きが注視されます。