副反応

新型コロナウィルスワクチン接種後の副反応の「ほてり」「発熱」の割合は?ワクチン説明書リンクも掲載!

発熱するのは、何割?

はじめに/結論・要約

新型コロナウイルスのワクチン接種を行なうと、副反応の一つとして「発熱」が起こるケースが、ニュース報道、SNSなどを通じてよく知られています。これはワクチン接種により免疫反応の一つとして、発熱が出るそうです。

もちろん、個人差があるので、同接種を行なっても、発熱が起こらなかったり、発熱が起こってもその程度が大小さまざまのようです。また、1回目接種なのか、2回目接種なのかでも違いますし、ワクチンの製造会社によっても、その発熱の程度、期間はさまざまとなっています。ツイッターなど、SNSやニュースを見ていますと、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤の売り切れ騒動を目にして、その「発熱」が大抵起こっており、しかも、その程度がひどい印象を受けてしまいます。

ニュース等をチェックしていれば、ある程度の「発熱」の傾向について把握することができますが、メディアは彼らの都合のよい部分を切り取って煽り気味で報道しますし、受け取る側の方もニュース記事をナナメ読みしてわかったような気になって、多くの人は医療調査機関の公式発表の内容を確認することは大抵ないので、かなり、ラフな情報しか把握していないだろうというのが私の印象です。

今回は、新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応の内の一つの「発熱」が、接種者のうち、何割で発生しているのか、について、「何回目の接種か?」、「どの会社のワクチンか?」という観点で実際のところどうなのかについて、厚労省や医療機関などの公式機関が正式にまとめたデータを元に、本記事では整理しています。



本記事の結論・要約

本記事の結果 → 新型コロナウィルスワクチン接種後の発熱は次のような状況となっています。以下が、最もまとめた内容になります。

1回目接種よりも2回目接種で、より副反応の「発熱」が起こりやすく、他のワクチンよりも接種後に発熱する割合が最も低い、ファイザー製ワクチンを接種した場合でも、約38%が発熱する。モデルナ製ワクチンを接種した場合には、約80%が発熱を起こす。

が結論です。

以下が要約です。

  • 同接種後に、一定数以上の人で、副反応として「発熱」が発生する。
  • 発熱する人の割合は、「何回目の接種か?」「使用したワクチン(メーカー)の違い」で大きく異なる。
    • 【何回目の接種か?】…1回目よりも2回目の接種後で、「発熱」する人の割合は高くなる。これは、どのワクチンにおいても同様の傾向であった。最も発熱を起こしにくいファイザー製ワクチンであっても、1回目接種では4%以下と低いものの、2回目接種で約48%と約半数が発熱を起こす傾向にあった。
    • 【使用したワクチン(メーカー)の違い】…3社のワクチンの中で、ファイザー品が最も「発熱」を起こす人の割合が少ない傾向にあった。
    •        (ファイザー)1回目接種者で4%以下、2回目接種者で40から50%であった。
    •        (モデルナ)1回目接種者で7から26%、2回目接種者で約80から90%で、「発熱」を起こす割合はかなり高かった。
    •        (アストラゼネカ)1回目接種者で47%、2回目接種者のデータはまだ公開されていない。
  • ファイザー製のワクチンを接種すれば、「発熱」を起こす可能性を低くできるものの、(2回の接種を考慮すると)結局2人に1人は、「発熱」を起こす計算になる。モデルナ製のワクチンの場合は、5人中4人以上が発熱する。アストラゼネカ製のワクチンの場合、データが公開されていないが、モデルナと同等かそれ以上の発熱を起こす可能性がある。


何割の人が発熱するか?ワクチン会社毎の違いは?

下表に医療機関や厚生省等が公式発表してしている、新型コロナウィルスワクチン接種者の内、接種後に発熱した人の割合について、まとめています。各ワクチン会社と、1回目と2回目の接種でどのように違うのかについても記載しています。表中の「〇〇筋注」とあるのは、各社のワクチンの商品名です。

出典1回目
接種後
2回目
接種後
ワクチン会社/
(商品名)
対象者
厚労省・順天堂大学 2021/9/10 *13.2%38.1%米ファイザー/
(コミナティー筋注)
19,806/19,657人、
37.5℃以上の発熱
2021/2/17-2/25
山陽新聞、2021/8/32.7%37.5%米ファイザー/
(コミナティー筋注)
岡山県内医療従事者8,599人
岡山大学、2021/9/153.7%48.1%米ファイザー/
(コミナティー筋注)
1304/1020人、2021/7/5-9/6,
岡山大学教職員
及び学生、
岡山大学、2021/9/1526.2%88.4%モデルナ/
(COVID-19ワクチン
モデルナ筋注)
2987/2505人、2021/7/5-9/6,
岡山大学教職員
及び学生、
厚労省・順天堂大学 2021/10/1 *17.2%77.3%モデルナ/
(COVID-19ワクチン
モデルナ筋注)
13,120/12,413人、
37.5℃以上の発熱
読売新聞、2021/08/05記載なし78.4%モデルナ/
(COVID-19ワクチン
モデルナ筋注)
自衛隊2,500人
読売新聞、2021/10/147%記載なしアストラゼネカ/
(バキスゼブリア筋注)
179人、厚生労働省研究班まとめ
新型コロナウィルスワクチン接種後の発熱割合
  • (*1) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会&医薬品等安全対策部会安全対策調査会。データの数字はグラフから読み取りを行なった。
  • (注)厚労省サイトには、アストラゼネカの報告はあるが詳細データへのリンク不備でデータ確認できない。


1回目接種後の発熱者数の割合

1回目接種を見てみると、ファイザーのワクチンでは、約3~4%と発熱を起こす人は少なめなのですが、モデルナでは約7から26%、アストラゼネカ 47%にもなっていて、モデルナ、アストラゼネカの方が、ファイザー品よりも、一回目接種により「発熱」を起こす傾向が高いことがわかります。



2回目接種後の発熱者数の割合

2回目接種では、どのワクチンでも1回目接種よりも発熱する割合が高くなるのが特徴のようです。ファイザーのワクチンの場合で最大で約48%が発熱を起こすのに対して、アストラゼネカやモデルナではさらに高く約80%の人が発熱しています。

1回目、2回目接種の発熱の状況をみてみますと、ファイザー社のものが、最も発熱を起こしにくいと言えます。まとめると以下の通りです。

  • 1回目接種のときよりも、2回目接種で発熱を起こす割合が高い。どの会社のワクチンでも。
  • ファイザー社のワクチンは他の2社(モデルナ、アストラゼネカ)よりも発熱を起こす割合が低い。
  • 2回目接種では、ファイザーは最大で接種者の半分程度、モデルナまたはアストラゼネカ社のワクチンの場合は、接種者の過半数で発熱を起こす。

極めてざっくり言うと、どの会社のワクチンを打とうが、2回のワクチン接種によって、少なくとも4、5割以上の人が発熱を起こすということです。1回目接種は確かにファイザーワクチンの場合、発熱が起こりにくいようですが、2回目接種に関しては、どの会社のワクチンでも発熱してもおかしくない状況になっています。



各社のワクチンの説明書へのリンク

以下に、各社ワクチンの説明書へのリンクを示しました。一通り読むと、理解が深まります。

説明書には、臨床試験の結果が掲載されています。この結果と見てみると、海外での臨床試験での試験数は数万人レベルで実施している一方で、日本での臨床試験の試験数は、わずか200人足らず程度しかやっていませんが、それでも結果が載っています。副反応のうち「発熱」の発生割合も結果がのっていますが、上記のものとはずいぶんと違っていて、副反応の「発熱」に着目してみると、その発生割合が低めの結果になっていて、大変興味深いです。臨床試験の対象者は健康成人とあり、70歳超えなどの高齢者などは含まれていなさそうなので、実際、数千万人レベルで接種した場合とは、だいぶ様子が違うのでしょう。

一度、目を通すことをお勧めします。

ファイザー

モデルナ

アストラゼネカ

アストラゼネカ バキスゼブリア筋注 コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン (遺伝子組換えサルアデノウイルスベクター)



まとめ

ワクチン接種の副反応は「発熱」だけではありませんが、まずは着目してみました。次の記事では、ワクチン接種後の「発熱」が、接種後のいつから起こるのかについて記事にする予定です。



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