はじめに
大部分の人は新型コロナワクチン接種を行なっても、副反応は出ても正常に回復しますが、一部の人は、死亡、あるいは、長期にわたる後遺症(ワクチン後遺症)を負うことがだんだん知られるようになってきました。
さて、ワクチン接種が原因で、死亡したり、ひどい後遺症が残ったりした場合、国や、加入されてる生命保険会社から保険金は支払われるのでしょうか?
新型コロナは「特殊な事態だから…」と支払いを拒否されそうに想像してしまうのですが、本記事では、各社生命保険会社のワクチン接種が原因で、死亡や入院した場合、保険金は支払われるのか、生命保険会社の対応をまとめてみました。
結論
以下の結論となります。
- フランスでは、ワクチン接種後の死亡に対し、保険金支払い拒否の事例があった。
- 日本の大手の生命保険会社各社は、概ね、ワクチン接種が原因での死亡、入院について、入院給付金、死亡保険金を支払う方針を明らかにしている。
- 但し、ワクチン接種と死亡・入院との因果関係について証明するには、高いハードルがあると予想され、実際の保険金請求の段になってトラブルが多数発生することが予想される。
- また、同請求が急増した場合、保険金支払いに耐えられなくなって、対応を変えてくる可能性も十分ありうる。
仏、生命保険会社、ワクチン死に保険金の支払拒否
フランスで、生命保険会社がワクチン接種で死亡した加入者に対して、保険金支払い拒否をしたそうです。以下、阿修羅♪掲示板さんからの引用です。
「仏生命保険会社が、ワクチン死に保険金を支払うことを拒否」(阿修羅♪掲示板さんから引用)
現在、ある爆発的な事件がSNSで熱く語られている。フランスで、パリの金持ちの年配企業家が、コロナ注射の結果、死亡した。前もって、彼は子供や孫が受け取れるよう数百万ドルの生命保険をかけていたと報道されている。ワクチン接種が死因と医師や保険会社は認識しているが、保険金の支払いを拒否している。理由は、コロナワクチン接種の副作用が知られており、公表されているからである。故人は自己責任で実験に参加したのだと保険会社は主張している。Covid-19自体は「重大な病気」に分類されない。
日本、生命保険は適用されるのか?
日本の大手の生命保険会社各社のホームページを調査し、ワクチン接種が原因で死亡、入院した場合に、入院給付金、死亡保険金が支払われるかを、まとめてみました。
会社名 (リンク先は説明ページ) | 対応状況 | 内容 |
---|---|---|
日本生命 | - | 同社ホームページ内には記載がなかった。但し、朝日新聞の報道では、同社はワクチン接種をすることで保険金が支払われなくなったり減額されたりすることはない、との記載がある。 |
第一生命 | ○ | Q:新型コロナウイルスのワクチン接種後の副反応で入院や死亡した場合、入院給付金や死亡保険金の対象になりますか。 A:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の副反応を直接の原因として、入院や死亡した場合、入院給付金や死亡保険金のご請求対象となります。 |
明治安田生命 | ○ | Q:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の副反応で入院・死亡した場合、入院給付金、死亡保険金は支払われますか? A:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の副反応で入院・死亡した場合、入院給付金、死亡保険金のお支払い対象となります。 |
住友生命 | △ | Q:では、コロナのワクチン接種で死亡したら災害割増特約は支払いの対象? A:正確に申し上げると、死亡原因や因果関係を調べ、お支払いの対象になることもありますし、対象外のこともあるのです。 つまり、保険会社が求める書類をご提出いただければ総合的に判断します、ということです。コロナに罹患していない人が、予防のためにワクチンを接種して死亡しても、本体の保障に加えて災害割増特約の保険金が支払われることもあるということです。 |
ソニー生命 | ○ | Q:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が原因で死亡・入院した場合は保障の対象になりますか? A:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を原因として支払事由に該当された場合も、保険金・給付金などのお支払対象となります。 |
かんぽ生命 | ○ | Q:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種後の副反応等により死亡・入院した場合、死亡保険金・入院保険金は支払われますか。 A:死亡保険金・入院保険金のお支払い対象となります。※入院保険金のお支払いの対象となる入院日数などは、ご契約内容によって異なります。 |
アフラック | ○※ | Q:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種による副反応で医療機関に入院した場合、医療保険・医療特約の入院給付金の保障の対象となりますか。 A:医師の指示により、治療を目的として医療機関に入院している場合は、医療保険・医療特約の入院給付金の保障の対象となります。 ※死亡時は不明。 |
オリックス生命 | ○ | Q:新型コロナウイルスのワクチンを接種した場合、契約や保障はどうなりますか? A:ワクチンの接種や、ワクチンの治験参加を理由に、保険契約が無効になることはありません。 ●保障について ・ワクチンの接種やワクチンの治験、またはその後の副反応を原因として入院・死亡などの支払事由に該当した場合でも、保険金・給付金等のお支払い対象となります。 ・ワクチンの接種やワクチンの治験後、他の病気を原因として入院・死亡した場合も、ワクチンの接種を理由にお支払いの対象外となることはありません。 |
アクサダイレクト生命 | ○※ | Q:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対し、ワクチンを接種したことによる副反応・副作用で入院した場合、保障されますか? A:入院した場合は保障いたします。(あくまで入院した場合のため、副反応・副作用により、自宅で療養された場合は保障対象外となります。)※死亡時は不明。 |
ライフネット生命 | ○ | Q:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が原因で死亡または入院した場合、死亡保険金や入院給付金は支払われますか? A:万が一、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を原因として死亡した場合、死亡保険金のお支払い対象となります。また、入院した場合も、入院給付金のお支払い対象です。 |
プルデンシャル生命 | ○ | 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種により入院・死亡した場合のお取り扱い 新型コロナウイルス感染症予防のためのワクチン接種を原因として入院・死亡された場合、入院給付金・死亡保険金のお支払対象となります。 |
メットライフ生命 | ○ | Q:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が原因で死亡、または入院した場合、死亡保険金や入院給付金は支払われますか。 A:新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を直接の原因とした死亡、入院についても、死亡保険金、入院給付金等のお支払い対象です。 |
生命保険会社各社は概ね、ワクチン接種による死亡、入院に対して、現時点では、保険金が支払われる旨の説明がされています。
上表において、日本生命は未記載、住友生命については慎重な記載内容になっています。
本当の保険金が支払われるかは不明
ワクチン接種が原因かどうかはどうやって判定するのか?
厚労省は、ワクチン接種後の死亡者数およびその状況を公表していて、その数は1400人超えとなっていますが、これらすべてについて、ワクチン接種とは因果関係が認められない、としています。そういった状況で、国は補償をしなかったのに、保険会社は死亡保険金を支払う、という状況があるのかというのは、疑問がわきます。
保険会社は、加入者による、保険金請求時に、死亡あるいは入院の場合、ワクチン接種が原因である旨の書類提出を求めるはずですが、こういった書類としてどういったものが要求されるかで、保険金支払いが認められない場合もあるんじゃないかと勘繰っています。親身なかかりつけの医者が、その状況を最初から最後までキチンと説明してもらえればいいですが、なかなかそうでないケースも多いはず。
また、ワクチン接種直後に、死亡、あるいは、入院となれば、説明もしやすいですが、何ヶ月も経過してからの保険金請求では、「本当にワクチン接種が原因ですか?」と保険金支払いを拒否される可能性の方が高くなると思います。
ワクチン後遺症の場合は?
上記の表には。「ワクチン後遺症」に相当する内容に触れていないように思いますので、この点も気になります。「ワクチン後遺症」という言葉は、ごく最近認識されてきたものなので、ほとんどの病院でワクチン後遺症の診断を下すことはできないでしょう。
今後、対象者が増加した場合に、どうなるかは不明
仮に、最初は、ちゃんと保険金が支払われていたとしても、今後、ワクチン接種での死亡や入院が増加し、保険金請求件数が増大した場合、生命保険会社は保険金支払いに耐えられなくなって、その方針をガラッと変える、ということも十分ありうるでしょう。
最後に
保険金支払いについて気になる人は、いつもは笑顔で近づいてくる生保レディーを、問い詰めて、疑問点を解消しておいた方がいいと思います。なにより、ワクチン接種をしないことが一番です。