はじめに
新型コロナウイルス発生以来、感染防止対策として、さまざまな対策がなされています。特に、自宅での生活において、外から帰宅した際に、ご自分や、ご家族に感染させないために、手洗い、うがい、あるいは、手すりなどの皆が手を触れる部分を消毒するようにしている人も多いと思います。
ところで、私は、多くの皆さんは、感染予防のために、帰宅後に、手洗いやうがいをすることはあっても、鼻うがいまでする人は滅多にいないと予想しています。後述しますが、鼻腔内には新型コロナウイルスが潜んでいる可能性があるそうで、鼻腔まで洗う(鼻うがい)する人はなかなかいないので、鼻うがいが浸透すれば、画期的な感染予防対策になるのではないかと予想しています。
本記事では、新型コロナウイルス感染予防対策として、鼻うがいの効果についてまとめてみました。
結論
鼻腔内のウイルスは、のどの1万倍と言われていて、新型コロナウイルスの感染予防対策として、鼻うがいは有効と考えられる。
鼻腔にはウイルスがいっぱいだ!
言われてみれば「あー、そうか!」と思いますが、ウイルスは、手やのどだけではなく、鼻腔内にも存在する可能性がある、というのは納得です。
報道によれば、新型コロナウイルスが鼻腔内で増殖するケースが確認されています。↓
- デルタ株、ワクチン接種しても鼻腔で増殖 米で確認 ナショナル ジオグラフィック(日経新聞 2021/9/8)
また、下記はのどよりも、鼻にいるウイルスの方が1万倍多い、という、医師による記事です。
- 鼻にいるコロナは喉の1万倍 対策は「うがい」(毎日新聞 2020/4/22)
うがいはするが、鼻うがいをする人はいない
日本感染症学会と日本環境感染学会が2020年に行った「感染症に関する意識・実態調査」によれば、「日常生活において、特に感染症の予防のために行っていることはありますか(複数回答)」という質問に対し、上位の回答は、マスクの使用59.3%を除いて、以下のように、
- 手洗い 83.8%
- 手の消毒 31.9%
- うがい 58.8%
「手洗い・手の消毒」と「うがい」が上位を占めています。さて、アンケートの結果の中に「鼻うがい」という言葉が全くなかったことから、ここでいう「うがい」は「鼻うがい」のことを指していないようで、「鼻うがい」を感染予防対策として実施している人は少数派であると予想されます。
鼻うがいのやり方
鼻うがい専用ボトルがある。
鼻うがい専用のボトルがあるので、これを使うのがいいです。化学の実験で使用する洗瓶のような形のものです。押すとノズルの先端から薬液が出るようになっているものです。
また、洗浄に使う液は、生理食塩水(濃度0.9%)が一般的のようですが、既にご紹介した、次亜塩素酸水を薬液として使えば、予防効果が高まると考えられます。
生理食塩水はいちいち準備するのが面倒なので、下記のような次亜塩素酸水を1箱を買っておけば、通常の(喉の)うがいや、手すりなどに、うすめずに使えるので便利です。
鼻うがいのやり方
YouTubeに鼻うがいのやり方が出ていましたので、参考にしてみてください。
鼻うがいをすると気持ちいい!
日本病巣疾患研究会が実施した、鼻うがいに関するアンケートがありました。新型コロナウイルスの感染予防に効果が期待できるのは当然ですが、それ以外の、以下の効果があることに大変興味が持てました。
- 鼻閉感が減った、なくなった
- アレルギー性鼻炎が改善した
- 匂いに敏感になり、物の香りを感じ取ることができた。
- 鼻水、鼻詰りや痰の不快感が軽減された。
- すっきりして気持ちが良い
- 後鼻漏が改善した
花粉症の人には絶大な効果がありそうに思います。
最後に
小林製薬から、ハナノアという鼻うがいが発売されています。
これでもいいのですが、薬液が相当割高ですね。