はじめに
ワクチン接種をしていても、新型コロナウイルスに感染してしまう事例(ブレイクスルー感染)が多く報道され、厚労省自体も、その公式見解を見る限り、ワクチン接種による感染予防効果のほどについては、そこまでの明言はできない、という見解であり、ワクチン接種の感染予防効果にはあまり期待できないことが明らかになってきました。
特に、この時期の受験生にとっては、ワクチン接種による、感染を前提としたような重症化予防効果などはある意味どうでもよくて、そもそも感染したくないという、感染予防効果が欲しいはずだったのに、実際は、ワクチン接種はそこまで十分な感染予防効果がないことがわかってきたので、この季節は、受験生本人や家族の方々は、神経質な生活を送っておられるでしょう。
本記事は、このほど、ルイ・パストゥール医学研究センターの犬房春彦氏の動画で、新型コロナウイルスの感染予防方法として「次亜塩素酸水によるうがい、消毒」を提案されていましたので、その紹介です。ちなみに、厚労省のサイトでも、新型コロナウイルスの消毒・除菌用の方法として、この次亜塩素酸水は紹介されています。新型コロナウイルスの除菌で一般的によく使われている、アルコールや次亜塩素酸ナトリウム(ハイターの成分)では、刺激が強すぎて、拭き掃除には使えるが、うがいにはとても使えないが、刺激の少ない、次亜塩素酸水は使える、というものです。
結論
推奨されている一般的な除菌方法 → 刺激強い
新型コロナウイルスを除菌する、物品消毒の方法として、自治体のホームページなどでたいてい、よく紹介されているのは、アルコール消毒と、次亜塩素酸ナトリウムです。
これらは除菌効果はありますが、濃度がかなり高めのエタノールなので、刺激が強く、清掃時は手袋をすればいいですが、私などは、あまり素手では触れたくないです。次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターの成分)も同様です。よく、スーパーなどの店頭で、入店前に手指の消毒をするようにと、アルコールのスプレーボトルが置いてありますが、私の場合、手の油分が失われて、カサカサに荒れるので、あまり使いたくないです。
オミクロンには、上気道の感染予防が有効
犬房春彦氏の動画内の引用の文献によれば、オミクロン株の場合、上気道(鼻からのどまでの気道のこと)の感染予防がデルタ株の場合よりも重要、とのことでした。つまり、鼻、のどの除菌に気をつければ、感染予防に、よりつなげられる可能性が高いかも、というものです。
一般の消毒液では刺激が強すぎる→次亜塩素酸水が使える!
下表は、新型コロナウイルスの消毒・除菌用の溶液としてよく紹介されているものを表にしたもので、前述の犬房春彦氏の動画内の資料を一部直したものです。
品名 | 商品例 | 刺激の強さ | 喉や鼻の ウイルス除去に 使用できる |
---|---|---|---|
アルコール | エタノール | 刺激・炎症 | × |
次亜塩素酸 ナトリウム | キッチンハイターに含まれる成分 | 破壊力が強い | × |
過酸化水素 | オキシドールなど | 破壊力が強い | × |
次亜塩素酸 カルシウム | プールの消毒用タブレットなど | 破壊力が強い | × |
次亜塩素酸水 | 次亜塩素酸水 | 低刺激、炎症 少 | ○ |
アルコール、次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素、次亜塩素酸カルシウム、の場合は、物品の消毒には使えるけれど、刺激が強いために、とても、のどや鼻の消毒、除菌には使えないが、次亜塩素酸水であれば、刺激も少なく、炎症も起こりにくいので、使うことができます。
楽天で売っていた、次亜塩素酸水は例えば、以下のようなものです。
20L容器で4,000円ぐらいと、とても安価なものです。暗所に保管すれば、半年ほど持つということです。上記の商品は、50ppmの濃度の商品ですが、200ppmとかもっと濃度の高い商品もあるようで、必要に応じて、薄めて使うというやり方もありそうです。
次亜塩素酸水の使い方
犬房春彦氏の動画によれば、次亜塩素酸水は以下のような使い方ができると紹介していました。
- 手指消毒
- 外出時に鼻やのどに撒布(スプレー)
- うがい
- 手で触るものすべて
同じ液を使用して、2の、のどと鼻、3のうがいができる、というのがポイントでしょう。他の消毒液では、こうはいきません。まさか、イソジンで机を拭くわけにはいかないですね。
最後に
うがい薬というと、大阪府の吉村知事が謝った情報を発信したイソジン(ポピドンヨード)を思い浮かべますが、毎日のようにうがいに使うとなると刺激が強くて、二の足を踏んでしまいます。ましてや、鼻にスプレーなんてとてもできないです。
感染予防というと、マスク着用と帰宅後の手洗いぐらいしか、皆さんはやっていないように想像してしまいますが、この次亜塩素酸水であれば、かなり使いやすそうです。