はじめに
新型コロナウィルスワクチンの3回目接種が開始されることになりました。
ワクチンをまた接種しないといけないとなると、気になるのは、あのつらい「副反応」がまた、起こるのではないのか?ということ。
ご存じのように、新型コロナウィルスワクチンの副反応は、接種後にしばらく、職場を休まなくてはならないほど酷かった、というケースが大変多かったことがとてもよく知られています。1回目、2回目のワクチン接種をしても副反応が出なかった人もいますが、大部分の人が発熱、接種部の疼痛などの何らかの不具合が出ています。
さて、3回目接種をする場合に起こる「副反応」は、1,2回目と同様なレベルのものなのか、あるいは、それ以上のものか、不安になるところです。
本記事では、3回目接種を行った場合の副反応の起こる割合について、厚労省が公表している資料を基に、グラフ化し、解説していきます。
結論
以下のようになります。
- 3回目接種を行う理由は、前回の接種からの期間が経過し、ワクチン接種の効果が低下しているから。
- ワクチン接種の効果は永続的ではなかったということ。
- 日本政府としては、国民に再び、新型コロナウィルスの予防効果を有してもらって、引き続き感染防止等を図りたいから。
- 3回目接種での副反応は、1,2回と同程度のレベルと予想される。
3回目接種に関する報道
新型コロナウィルスワクチンの3回目の接種が、2021年12月1日から、開始されました。以下がニュース報道です。
コロナワクチン3回目の接種 きょうから医療従事者対象に開始(NHK 2021/12/1) |
コロナワクチン 3回目開始。自衛隊大規模センターは終了(NHK 2021/12/1) |
京都市が3回目接種「6カ月以上」に前倒し ファイザー製ワクチンで対応(京都新聞 2021/12/9) |
まずは、医療従事者から開始され、高齢者などの一般の人は来年2022年1月以降から順次、行われ、同9月30日までの期間で実施されます。
なぜ、3回目接種を行うのか?→ ワクチン効果は永続的ではなかったという話
なぜ、3回目接種を行うのかについて、厚労省サイトで、その解説があります。
ここに書かれている内容を要約すると以下のようになります。
・新型コロナウィルスワクチンの「感染予防効果」や、「重症化予防効果」は、時間の経過に伴い、徐々に低下していく。
↓
つまり、
日本国民に対し、1回目、2回目接種を実施したものの、時間が経過し「感染予防効果」や「重症化予防効果」は低下してしまい、もはや、その効果が期待できないので、3回目接種を行い、前記の効果を再度確保するよう、お願いする。
2021年の、特に春から夏にかけて、マスコミ報道や、政府のワクチン接種促進広告のテレビCMなど、ワクチン接種で盛り上がって、まるで、「ワクチン接種をすれば、ずーっと、もう大丈夫!」かの、ような状態でした。
しかし、インフルエンザワクチンなどの例を思い起こせばわかるように、その効果には期限があって、ファイザーワクチンなどは、2回目接種から半年も経てば、その感染予防効果は、当初の半分以下になってしまうのです。この辺りのことは、以下の記事で解説しています。↓
「ワクチンはいつまで効果が継続するのか?→感染予防効果は約5ヵ月で半減!新型コロナウイルス」
厚労省によれば、2回目接種から8ヵ月経過した人から3回目接種を行っていくということになっています。上記のリンクのグラフでわかるように、あなたが、例えば、ファイザーワクチンの2回目接種まで完了しているとすると、3回目接種を行う「接種から8ヵ月」も経過した頃には、「感染予防効果」は当初の20%にまで減少していることになるのです。発症予防効果等も、当初よりは低下していきます。
3回目接種後の副反応は?
厚労省の公開データを基に、3回目接種時の副反応の発生状況を、グラフにしてみました。比較として、1,2回目接種時の副反応の発生状況も併記しました。
(参考)新型コロナワクチンの接種について 第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料2 2021(令和3)年11月15日
結果は、残念ながら「3回目も接種したので、今回は副反応が発生しにくい」ということはなく、ファイザー、モデルナともに、3回目接種での副反応の発生状況は、1,2回接種とほぼ同じような割合で発生していました。
注意ですが、厚労省が公開している、ファイザーのデータは、55歳以下のものしかなく、55歳より高齢の場合にどうなるかが不明でした。ちなみに、モデルナのデータは対象年齢が不明でした。既出のデータで、接種後の副反応は高齢者ほど、発生頻度が下がる傾向がありましたので、この3回目接種でも同様の傾向になる可能性もあります。
高齢者での副反応に注意!→多くは基礎疾患があるから。
前記のデータの接種対象者は、恐らく、健常者で、大した基礎疾患がない人に対して試験をしているはずです。しかし、実際の3回目接種は、1,2回接種と同様の、高齢者、しかも、相当な基礎疾患があるような高齢者にも接種することになりますから、該当する方には、ワクチン接種の副反応は、注意すべき内容でしょう。
厚労省はワクチン接種に対して一定の基準を設けてはいます。これ → 新型コロナワクチン予防接種についての説明書
しかし、結構重い基礎疾患があっても接種OKとなっているようです。これまで行なってきた1,2回目接種では、相当の重い基礎疾患があっても接種してしまっており、その様子が厚労省のサイトに公開されています。そこに記載されている、接種後の死亡者リストを見てみると、例えば、末期がん、ペースメーカーを入れてる、100歳超えの超高齢者といった、「そんな健康状態なのに、あのひどい副反応が起こるワクチン接種をしたのか?」という人が含まれていて、仰天してしまいます。
該当の方、あるいは、ご家族の方は、こういった実情をよく理解されることをおススメします。
ということは、4,5…回目接種?→ 死ぬまでワクチン接種?
もっと言えば、あなたが、この先、政府が要請する通り、ワクチン接種を受け入れ、その予防効果を維持、保持するのに応じるのであれば、接種するごとに、あのひどい副反応に耐えながら、繰り返し、ワクチン接種を継続するということになります。
その一方で、ワクチン接種をしたのに、新型コロナウィルスに感染する(ブレークスルー感染)という現象が多々起こっていると報道されていて、果たしてワクチン効果があるのかどうかも怪しい状況が発生しています。3回目接種まで完了しているイスラエルでは、感染者数が抑えられているかと思いきや、大して、感染者数が下がっていないという現状が知られています。イスラエルの感染状況については、犬房春彦先生が動画解説しています。↓
まとめ
テレビ、新聞報道だけを鵜呑みにするのではなく、ご自分の安全のために、いろんな情報を確認した上で、果たしてワクチン接種をすべきかどうかをお考えになることをおススメします。