3回目接種 ワクチンパスポート

ワクチン接種では、感染予防できない!政府、マスコミのミスリード。新型コロナウイルス

ワクチン接種では感染予防できない!

はじめに

最近では、新たな変異株のオミクロン株が感染拡大の様相をみせていて、ワクチンの追加接種(ブースター接種)も急ぐことで、感染拡大対策を行なう旨の報道がなされています。

  • 「オミクロン株 医療体制の構築やワクチン追加接種の準備急ぐ」 (NHK 2021/12/23
  • オミクロン株対策で追加接種加速、接種義務も拡大へ(ドイツ)(JETRO 2021/12/24

これらの記事には、他の対策のことも書かれていますが、ワクチン接種を行なうことで、さも、新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策ができると受け取れるような内容になっています。

しかし、

ワクチンは重症化予防はできそうだけれど、長期間(接種から半年以上経過)を考慮すると感染予防はあまり期待できない

ということが、私もようやくわかってきました。つまり、ワクチン接種していても、感染してしまうということです。

厚労省(政府)側は、ワクチン接種にそこまでの感染予防効果がないことは、当局なので、当然、理解していて、特に最近は、ワクチンの感染予防効果はあまり期待できないのであまり触れないようにしている一方で、ワクチンの「重症化するリスクを抑える効果」を重点的に発信しています。

しかし、その使い分けをうまくできていない政治家、役人のトップや、マスコミなどが、意図的なのか、よく理解ができていないのか、わかりませんが、ワクチンの感染予防効果と重症化予防効果の両方ともあるかのような、ごちゃ混ぜな発信をしています。

最近、電子版のワクチンパスポート(接種証明書)が稼働開始し始めましたが、このワクチンパスポートは被接種者当人が「一定レベルの他に感染させない能力」があることを保証するもののはずです。しかし、ワクチン接種をしても自身が感染してしまう場合がある(厚労省の公式見解が、です)ということですから、他に感染させない保証がないわけで、そんなワクチンパスポートに何の意味があるのか?ということになります。

本記事では、政府・厚労省、マスコミ等のワクチン接種が感染予防効果があるかのようなミスリードと公式見解についてまとめ、ワクチン接種の正しい認識を整理してみました。



結論

  • 新型コロナウイルスのワクチン接種には、感染予防効果はないことはないが、接種からの時間経過で効果が大きく低下してしまう、ということも考慮すると十分な効果はない、あるいは、はっきりしていない。(厚労省の公式見解)
  • ワクチン説明書(厚労省)には、「現時点では感染予防効果は明らかになっていません」と記載があり、同予防効果がはっきりしていないことが明言されている。
  • 過去の政府等のワクチン接種に関する呼びかけなどにおいて、ワクチン接種=感染予防効果と誤解させるミスリードがあった。現在も。



感染拡大→ワクチン接種しよう!は根拠がない。

前述のように、新型コロナウイルスの新たな変異株が登場というような状況になると、その感染拡大の対策の一つとして、政府やマスコミが、

ワクチン接種をまだの人はちゃんとしましょう! 既に接種が済んだ人は追加接種(ブースター接種)をしましょう!

の旨の呼びかけをしているとお気づきと思いますが、以下の理由で、ワクチン接種は感染防止にそこまでの効果はありません。これは厚労省の公式見解です。



ワクチンの説明書→ 感染予防効果は明らかになっていません

各ワクチンの説明書(厚労省が作成したと思われるもの)に、感染予防効果についての記述がありましたので、下表にまとめました。

ワクチンメーカー説明書内での感染予防効果についての記述
ファイザー・ワクチンの効果と投与方法 → 新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。現時点では感染予防効果は明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。(ファイザー 新型コロナワクチン予防接種についての説明書
モデルナ・ワクチンの効果と投与方法 → 新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。現時点では感染予防効果は明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。(モデルナ 新型コロナワクチン予防接種についての説明書
アストラゼネカ・新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。感染を完全に予防できる訳ではありません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります。(アストラゼネカ 新型コロナワクチン予防接種についての説明書
各ワクチンの説明書内での、感染予防効果の見解


いずれのワクチンの説明書にも、新型コロナウイルスの発症を予防できるとは書かれていますが、感染予防効果があるとははっきり書かれていませんでした。

つまり、感染予防効果については、(多少はあるのかもしれないが)ワクチン接種の効能として謳うことができないということです。説明書でこのように言っている以上、そこまでの感染予防効果があるはずがありません。これ、厚労省の公式文書です。



実際のワクチン接種の効果はコレ!

ワクチンメーカーの感染予防効果についての見解は、上記の通りですが、いろんな研究機関が実施した、感染予防効果等に関する臨床試験での結果が報告されています。

これは、既に記事にしていますが、「ワクチンはいつまで効果が継続するのか?→感染予防効果は約5ヵ月で半減!新型コロナウイルス」 で、ワクチン接種で期待される効果の状況について解説しています。これは厚労省の公式資料に基づいて作成した内容です。下表に、新型コロナウイルスのワクチン接種で期待される効果の「感染予防効果」「発症予防効果」「入院予防効果」「重症化・死亡に対する予防効果」についてまとめたものです。

予防効果効果の様子
感染予防効果ワクチンの感染予防効果は、2回目接種時から短期間のみ有効であって、時間経過による効果の低下傾向が避けられず、長期間に渡って効果は維持されない。
発症予防効果2回目接種から4-8ヵ月までの、発症および入院予防効果は期待できるが、それ以上経過した場合の効果は現時点で不明である。
入院予防効果2回目接種から4-8ヵ月までの、発症および入院予防効果は期待できるが、それ以上経過した場合の効果は現時点で不明である。
重症化・死亡に対する予防効果接種後しばらくは効果あるものの、時間経過による効果の低下が大きく、長期間に渡って効果は維持されない。
新型コロナウイルスワクチンの各予防効果の現状


詳しくは、参照した記事や、厚労省の基データを見ていただければと思いますが、つまり、各予防効果は接種後しばらくは効果があるけれども、時間が経過すると、その効果が低下していき、入院・発症予防効果は効果の持ちがいいが、感染予防効果は、すぐにその効果が下がってしまう、という話です。しかも、ワクチンメーカーによってそれらの効果の挙動はさまざまでアストラゼネカのワクチンについては、都合が悪いのか厚労省が資料内でデータを提示していません。



感染予防効果が十分ではないという、公平な見解

厚労省、自治体、マスコミ等による見解

新型コロナウイルスのワクチン接種の「感染予防効果」に関する、私が「公平な見解」と思う報道等を下表にまとめました。

見解例
・Q:ワクチンを接種した後も、マスクは必要ですか。→ A:ワクチンを接種することで、接種した人の発症を予防する効果だけでなく、感染を予防する効果も示唆するデータが報告されています。しかしながら、その効果は100%ではないため、引き続き感染予防対策を継続していただくようお願いします。(厚労省
・○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。(第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料3 2020(令和2)年10月2日
・〇 一般的に、呼吸器ウイルス感染症に対するワクチンで、感染予防効果を十分に有するものが実用化された例はなかった。(新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種に関する分科会の現時点での考え方令和2年8月21日(金)新型コロナウイルス感染症対策分科会
・ワクチンについては、発症予防効果や発症後の重症化を予防する効果が確認されています。ワクチン接種後の感染を予防する効果も一定程度示されています。(新型コロナワクチン接種証明の利用に関する基本的考え方について 令和3年9月9日 新型コロナウイルス感染症対策本部
・国立感染症研究所(東京)が8月に実施した調査では、感染予防効果は推定で1回接種した人が53%、2回接種した人が87%だった。福原文徳施設長は「ワクチンだけでは感染を防げないことを前提に対策していたが、ウイルスはわずかな隙も見逃さないと痛感した」と語った。(読売新聞 2021/11/29
・Q:ワクチンを接種すれば感染しないのでしょうか? → A:ワクチン接種は、新型コロナウイルス感染症の発症を予防することができますが、ワクチンを接種した方から他人への感染をどの程度予防できるのかは未だわかっていません。生駒市 2021/6/13
・米疾病対策センター(CDC)のワレンスキー所長は「我々のワクチンは素晴らしくうまくいっている」と強調した上で、世界で猛威を振るっているデルタ変異ウイルスに対するワクチン効果については「引き続きデルタによく効いている。重症化や死亡に関しては防止できる。だが、もはや感染を防ぐことはできなくなった」と指摘した。(CNN 2021/8/6
・医学誌ランセット感染症学で発表された研究によると、ワクチン接種を2回終えた人は、新型ウイルスの他人へのうつしやすさにおいて、未接種の人と変わらない。無症状、あるいは症状がわずかでも、ワクチン未接種の人にウイルスをうつす確率は5回に2回(38%)ある。(BBC 2021/10/29
・45.8%の方は、ワクチンに「感染そのものを防ぐ効果がある」とは明言されていないことを「知らない」(PRTIMES 2021/9/10
・デルタ型ウイルスに対して、ワクチンは感染そのものは十分には予防できない(山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
新型コロナウイルスワクチンの感染予防効果に関する正しい見解(感染予防効果が十分ではない)

まとめますと、以下のようになります。

ワクチン接種による「感染予防効果」はある程度はありそうだが、その具体的な効果がわかっていない、あるいは、いくつかの研究では同効果が十分なものではないという結果が得られていて、ワクチン接種による効能として感染予防効果を謳えるレベルの十分なものはない。

比較として引き合いに出されているであろう、インフルエンザワクチンですが、これも同じような特性のようです。私はインフルエンザワクチンを打てばかからない、と思ってました。↓

現在国内で用いられている不活化のインフルエンザワクチンは、感染を完全に阻止する効果はありませんが、…(厚労省



ワクチン接種が感染予防効果に期待できるという、ミスリードを伴った見解

新型コロナウイルスのワクチン接種の「感染予防効果」に関する、私が「ミスリード」と思う報道等を下表にまとめました。

見解例
・感染を防止し収束へ向かわせる切り札が、ワクチンです。世界の国々でもその効果ははっきりと現れております。(新型コロナウイルス感染症に関する菅内閣総理大臣記者会見 2021/5/28
 →(ブログ主補足)完全にワクチンで感染防止できる、旨の内容になっている。
・Q : 日本で接種が進められている新型コロナワクチンにはどのような効果(発症予防、持続期間等)がありますか。→ A: 日本で接種が行われている新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症の発症を予防する高い効果があり、また、感染や重症化を予防する効果も確認されています。時間の経過とともに感染予防効果や発症予防効果が徐々に低下する可能性はありますが、重症化予防効果は比較的高く保たれていると報告されています。(厚労省
 →(ブログ主補足)複数の予防効果を並べているので、感染予防効果も同様に高い効果があるように勘違いしてしまう文章になっている。
・Q:ワクチンを接種した後も、マスクは必要ですか。→ A:ワクチンを接種することで、接種した人の発症を予防する効果だけでなく、感染を予防する効果も示唆するデータが報告されています。(厚労省
 →(ブログ主補足)発症予防効果と感染予防効果について同じようなレベルの効果があるかのような書き方になっているが、実際は異なる。
・当初、mRNAワクチンは「発症を防ぐ」のであって感染そのものを防ぐかどうかは分かっていない、と言われていましたが、感染を防ぐ効果も分かってきました。感染予防効果91~93%の数値を提示。(感染症専門医が解説! 分かってきたワクチンの効果と副反応 忽那 賢志
 →(ブログ主補足)感染予防効果が90%超えはウソではありませんが、同氏はこのページで同効果が時間経過とともに大きく低下することについて全く触れていません。
・新型コロナウイルスワクチンを2回接種後の感染も相次ぐが、3回目接種によって高い感染予防効果を期待できるとの報告もある。(時事通信 2021/12/22
・いくつかの研究によると、mRNAワクチン(ファイザー製/モデルナ製)の2回接種から2週間経ったときの感染予防効果と発症予防効果は90%以上、重症感染予防効果にいたっては97%以上です。(【専門家の徹底解説】ワクチン接種の効果や新たな変異ウイルスへの有効性まで、不安・疑問を解消
 → (ブログ主補足)感染予防効果があるのは、接種後からしばらくだけで、時間経過とともにその効果が低下してくる。
・ワクチンに期待される効果は「発症を予防する」「重症化を予防する」だけではなく「他人に感染させることを予防する」こともあります。(朝日新聞 2021/1/18
 →(ブログ主補足)文章全体は、ワクチン接種の効果に対する疑問だが、冒頭文書だけ読むと、感染予防効果もありそうと勘違いする内容になっている。
・子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン接種が重要です。(日本小児科学会 2021/6/16
 →(ブログ主補足)ワクチン接種しておけば、他に感染させないと誤解させる内容になっている。
新型コロナウイルスワクチンの感染予防効果に関するミスリードと感じる報道、見解など(感染予防効果が期待できるかのような内容のもの)


また、当時の新型コロナワクチン接種推進担当 河野大臣の以下のメッセージにもミスリードの内容が含まれています。

新型コロナワクチン接種推進担当 河野大臣からのワクチンの効果・有効性についてのメッセージ 2021/2/2

動画内の「(ワクチンが)感染症の社会での流行を予防する」は、「感染予防効果がある」と容易に誤解されるメッセージとなっています。

まとめますと、以下のようになります。

会見、動画メッセージ、等の、政治家、役人などが、ワクチン接種を多くの人に呼び掛けるような状況においては、ワクチン接種のあまり細かなことには触れず、全体の予防効果についてアピールするようなメッセージを発信しているように見えます。その結果、あまり期待できないはずの感染予防効果が他の予防効果同様にあるかのような印象を与えるようなミスリードを引き起こす内容になっています。



最後に → 感染予防効果、そんなにないですと宣言すべき。

2021年の春、夏ごろは、ワクチン接種は「感染防止のため」とテレビ等で言っていたと記憶してますが、最近では、感染防止とは言わずにやたら「重症化防止」と言っています。ですが、日本国民のほとんどの人が、いまだに、

重症化防止の話もうすうす知っているけど、ワクチン接種したので、新型コロナウイルスに感染しなくなってる、少なくとも感染しにくくはなっているはず。しかも、ずっと。

と信じている、と私は確信しています。実際には、そこまでの感染予防効果はなかったということです。

今回、一番の驚いたのは、上記のように、ワクチンの説明書に「現時点では感染予防効果は明らかになっていません。」と書いてあるのを知ったことです。感染予防効果が明らかになっていないのに、日本国民の7割以上に接種しちゃったんだ、と。

厚労省・政府としては、「感染予防効果がそれほどではない」件について、公式見解を出しているつもりでしょうが、日本国民はきちんと理解していないわけですから、こんな状況で追加接種等を進めていくのではなくて。どこかの段階で「ワクチン接種してもそんなに感染予防効果はないです」ときちんと、今一度明言した方がいいと私は思っています。



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