死亡

ワクチン接種による死亡者数→ 超過死亡から計算!→3万人が死亡している!

超過死亡数で見るワクチン接種で死亡の可能性?

はじめに

厚労省が、新型コロナウィルスワクチン接種で死亡した人数を発表していますが、ワクチン接種との因果関係を否定してはいますが、その数は1,284人であると公表しています。誰もが、死亡者が、果たしてこの人数だけだったのか、疑問がわくところです。たとえば、接種後に死亡したものの、ワクチンとは無関係と判断されたとか、接種からだいぶ経過してから死亡したのでカウントしないとか、というようなケースがこれ以外に相当数あったのでは?という疑念が浮かびます。

本記事では、厚労省が公表する数字ではなく、「超過死亡数」を数えることで、ワクチン接種が原因で起こったかもしれない死亡者数(2021年)を推定してみました。このきっかけ・ネタ元は、丸谷元人氏のメルマガ情報において、同氏がその旨にさっと触れていて、本当にそのようなことが起こっているのかがとても興味があったので、実際に自分でデータをまとめて確認し、そのデータを元に記事にしています。



結論

超過死亡データを使用して計算した結果、新型コロナウィルスワクチン接種によって死亡した人数は、およそ32,000人で、厚労省発表のもの(同1284人)とは異なるものだった。超過死亡データを用いた計算の方が、接種者の状況の長期的な推移をカバーできていると考えられるので、現実的な数字に近い可能性があるというのが、私の感想。



超過死亡とは何か?

超過死亡とは、国立感染研究所が定期的に発表している数字で、毎年のある時期の日本の都道府県での「予定死亡数」が過去のデータから推定できるのですが、実際に起こった死亡者数が、その予定死亡数に対してどれくらい多く、あるいは、少なく死亡が発生したかを把握できるものです。平時とは異なる、異常事態(戦争、感染病、甚大な災害など)が起こった場合、その影響でどれくらい死亡したのかを知ることができます。

日本経済新聞によれば、超過死亡の定義は以下のようになっています。↓

感染症による死亡だけでなく、他疾患を含めたすべての死亡数が平年に比べて増減したか示す指標。インフルエンザの流行が社会に与えた影響を把握するため開発され、世界保健機関(WHO)が評価指標として推奨している。

インフルエンザの影響を把握するために開発された、とありますから、新型コロナウィルス関連の影響についても同じように使えるはずです。



考え方

2021年は、わが国で新型コロナウィルスワクチンの接種が開始された初めての年ですが、この年は、同感染症以外には、日本全土の隅々にまでおよぶような、大規模な戦争、災害、他の感染症などは起こっていませんので、予定死亡数からの実際の死亡数の増減数をチェックしてみれば、それらは、現在、日本で大規模に起こっている、

  • 新型コロナウィルス感染による死亡。
  • 新型コロナウィルスワクチン接種による影響

のいずれかに起因している可能性があると考えられます。

なんせ、同ワクチン接種は、今や、総接種数1億7千万回におよび、国民の約75%が接種を完了したということになっていますので、日本国民に対し、同時に同じことを短期間で実施している、大変珍しい状況と言えます。新型コロナウィルス感染による死亡者数については、調査、公表されていますので、それを差し引いたものが、おおよそ、ワクチン接種による死亡者数としてみなせる可能性があるというわけです。



ワクチン接種開始(高齢者優先分)後に、死亡数が増加

下図に、国立感染症研究所のデータをもとに作成、私がエクセルで再現した、超過死亡のグラフを示しました。参考として、最初のコロナ患者の確認日、ワクチン接種開始日(医療従事者分、高齢者優先分)も示しました。2021年11月の時点で2021年の7月末分までのデータが公開されています。

超過死亡、日本、47都道府県の合計

オレンジ色の点線が予測死亡数で、この基準に対して、実際の死亡数の多い・少ないで、予期していない現象が起こっている可能性があるということが読み取れます。

さて、グラフ内に書き込みましたが、日本での新型コロナウィルスに関する主な出来事は、以下の通りです。

  • 最初の新型コロナ患者の確認、2020/1/15
  • ワクチン接種開始日、医療従事者優先分、2021/2/17
  • ワクチン接種開始日、高齢者優先分、2021/4/12

グラフ内のピンクの丸で囲った部分①、②が、実際の死亡数が予定死亡数を超えている部分です。

②については、高齢者優先分のワクチン接種開始した以降から、観測死亡者数が予測死亡者数を超えている期間が続いているのがわかります。つまり、新型コロナウィルスワクチンを、一斉に高齢者に接種し始めたので、死亡者が平年よりも、増えているように見えるということです。

一方で、2/17から、医療従事者にも優先でワクチン接種を行っていますが、対象者の年齢が若いためか、人数が少ないためか、観測死亡者数は予測値よりも超えておらず、影響していないように見えます。



今後の推移に注目

高齢者へのワクチン接種は、「7月末時点で8割程度の高齢者が2回接種していると見込まれる(首相官邸)」ということで、7月末以降は、死亡者が落ち着いてくるのかもしれません。データが出てくるまでに時間がかかりますが、どのように推移するのかが注目されます。



(参考)2021年初めのインフルエンザの影響?2020年初めの一斉警戒の効果も見える

上記のグラフで、①の部分が増えていますが、何の要因によるかは国立感染症研究所のサイトには説明はなく、例年ですとインフルエンザによる死亡が想定されるのですが、2020-2021年のインフルエンザの感染数は新型コロナウィルスの影響で激減したはずですので、それ以外の要因と思われ、不明です。

平年である2019年では、異常事態が起こっていなかったので、予測死亡数と観測死亡数がほぼ一致しています。新型コロナウィルスが発生後の2020年の前半(1月から8月頃)は、一斉に外出を控えるなど国民が気を付ける行動を取ったために、予測死亡数よりも観測死亡数が下回っているのが明確にわかります。

また、2020年の前半については、最初の新型コロナ患者の確認報道以降、実際の死亡数が予測死亡数よりも低く推移していて、国民が、一斉に、行動を控えるなど、警戒したためと思いますが、明らかに死亡数が減っている様子が伺えます。



2021年のワクチン接種による死亡者数の予測 → 32,000人余だった!

上記の超過死亡のデータをもとに、下表に2021年の「予測を上回る死亡数」(=観測死亡者数-予測死亡数)を算出してみました。

期間/項目観測
死亡数
(人)
予測
死亡数(人)
2017年1月-2017年7月809,524787,291
2018年1月-2018年7月798,013782,409
2019年1月-2019年7月802,645804,354
2020年1月-2020年7月783,509819,395
① 過去4年間の平均798,423798,362
② 2021年1月-2021年7月833,347805,682
②-① 過去4年平均
に対する増減分
34,9247,320
1年分に換算(1.7倍とした)59,37112,443
2021年「観測死亡数-予測死亡数」
(推定値)
-46,927
コロナ死者数
(2021/1/1-2021/11/11までの
分を同年分として使用)
-14,830
2021年「観測死亡数-予測死亡数」
(推定値)(コロナ死者除外後)
-32,097
2021年の「観測死亡数-予測死亡数」(推定値)

(注)計算方法: 2021年のデータが7月までしかないので、比較する平年(過去4年)の対象データも1月から7月までのデータを使用。過去データの傾向に基づき、1月から7月までのデータを1.7倍することで、1年分(12ヵ月)のデータとみなした。計算値には、コロナ死者数も含まれているはずなので、同値を減じて、2021年「観測死亡数-予測死亡数」(推定値)(コロナ死者除外後)とした。



上記の条件での計算の結果、あくまで推定値ですが、2021年の「観測死亡数-予測死亡数」は、32,097人と推定されました。

2021年は、新型コロナウィルス感染による死亡以外に、平年よりも、3万人程度も多く、亡くなるという計算になります。厚労省の発表では、ワクチン接種による死者は、1284人ということになっていますので、この数字よりもだいぶ乖離があります。

つまり、日本全国で一斉に、超大規模に行なっている新型コロナウィルスワクチン接種が原因で、実は、こんなに死者がでているのではないか?ということなのです。



まとめ

厚労省発表のワクチン接種後の死亡数も一つの結果で重要ですが、どうしても調査方法の制約から、限られた期間で区切らざるとえないので、「そんなに死者数が少ないわけがない」と実際の感覚からずれているのを感じます。ワクチン接種後、すぐに亡くなるのではなく、例えば、数週間、数か月後に不幸が訪れるというケースが相当数あるはずと思います。

超過死亡データを使った、ワクチン接種によつ死亡者数の推定の方が、現実的な傾向が見れているように感じます。



(注)なお、丸谷氏がきっと関連するデータをまとめているのではと思いますが、公表されておりません。本記事は、同氏のデータを一切使用しておりません。

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